ひめクル女子旅vol.3 島サイクリングin興居島

今回の旅の目的地は松山市沖2kmにぽっかりと浮かぶ興居島。高浜港からフェリーで10分強。島にある由良港、泊港にそれぞれ1日14本のフェリーが往復し、松山市内地に通勤する人も多いアクセスの良い離島です。一方で、周囲21.6kmの島の人口は1,000人弱、信号もコンビニもなく本格的な離島気分を満喫でき、近年は、観光客だけでなく移住者にも人気の島です。島の周囲をぐるっと幹線道路が通り、サイクリングにも絶好のスポット。由良港ではE-BIKEやクロスバイクなどのレンタサイクルも行われています。

10分の船旅で体感できる非日常

高浜港に集合しフェリーに乗船。忽那諸島の島々や興居島の名所「小富士山」の眺望を満喫。ちょっとした船旅ですが、目に飛び込む青い海と爽やかな潮風で忙しい毎日からリセットされます。いよいよ興居島に到着。早速、海岸線を南へ。高級ミカンの生産地としても名高い興居島。ちょうど収穫が始まった時期で、ミカンのコンテナをいっぱいに積んだトラックとすれ違いました。そして、最初の目的地「恋人岬」に。季節の花や草木などが旅人を優しく出迎えてくれる岬。風光明媚なこの地は映画やTVのロケ地にもなったそうです。

廃校を利用したご馳走ランチ

峠からの眺望を満喫した後は、島の南側をぐるっと一周。途中、アップダウンもありましたが、サイクルガイドのサポートもあり難なくクリア。約40分走って到着したのが「しまのテーブルごごしま」です。小学校の廃校を利用して土日祝日のみ営業している同店。平日は、興居島が見える松山観光港2Fで「カフェレストラン フ」を営業されているそう。オーナーの興居島「愛」が垣間見えます。

おススメは校庭BBQとキーマ風カレー

今回いただいたのは学校の校庭を利用したBBQ。青空の下、海からの潮風と島時間に癒されながら、思い思いにお肉と、島で獲れた野菜を頬張ります。校庭にはブランコが残り、黒板、机・椅子などを店舗の一部として使用するなど、子どもたちの笑い声が飛び交っていたであろう在りし日を想起させます。BBQ以外にも島の野菜を使用したキーマ風カレーがおススメ。12種類のスパイスと、甘味たっぷりのたまねぎをじっくり煮込んだ特製カレーです。

優しい島時間に合う、優しいコーヒー

お腹も満たされたところで、もう一走り。海岸線を北へ、目指すは由良港。そして由良港の前にあるのが、Cotton John Coffeeです。ご夫婦が東京で開いていた店を2020年に島に移転しました。ブラジルやラオス、エクアドル産の豆を自家焙煎し、淹れるコーヒーは毎日飲めるよう優しい味わいが特徴。オーナーが研究を重ねたそのコーヒーを求め、フェリーに乗って通う常連客も多いといいます。コーヒーとサイクリングの相性は良く「コーヒーライド」という言葉があるほど。疲れた体と心をリフレッシュしてくれます。フェリーの時間までは店の隣のテラス席でゆっくり。Cotton John Coffeeの優しいコーヒーを楽しみながら、優しい時間が流れる島サイクリングはゴールを迎えました。

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行程