愛車をJRに乗せて 映画「海すずめ」ロケ地めぐり
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映画の主人公気分で島を、大通りを走って気分爽快!
自転車を積める大きな車もないし、ましてや分解なんてできないから遠出は無理…という女子に朗報! JR予讃線に「サイクルルーム」が新設され、宇和島駅を拠点とした南予サイクリングを手軽に楽しめるようになった。この機会に、愛車と一緒に乗り込んで遠出にチャレンジしてみてはいかが?
今、南予で新しいサイクリングルートとして注目されているのが、映画「海すずめ」の舞台となった宇和島市。走行しやすい市街地には、ロケ地となった「宇和島城」「天てんしゃえん赦園」「木屋旅館」などの観光スポットが点在し、それらをめぐるライドがちょっとしたブームなのだとか。
特に市街地から約4キロメートル沖合に浮かぶ「九島(くしま)」は、もっとも旬なスポット。2016年4月に島と本土を結ぶ「九島大橋」が開通し、自転車でも楽々と渡れるようになった。爽快に走る姿が印象的だった映画の主人公のように、海沿いのルートを走ってみて。青い海と空、豊かな緑、あたたかな島人たちの笑顔に、ほかとは違う充実感が得られるはず。ちょっと自転車を降り、展望台などへ上るのもおすすめだ。一周しても1時間足らずの距離、小さな島旅を満喫したい
道の駅 みなとオアシス うわじま きさいや広場
まず地元の有名店が朝とれたばかりの魚を使った料理を提供するレストランへ。多彩な海鮮丼から、宇和島鯛めしやさつま、じゃこ天などの郷土料理まで味わえる。お土産選びに帰りも寄ろう。
きさいや広場は、映画では祭りの準備シーンを撮影。売店には宇和島名物が並び、東京以西では唯一の「ロイズ」通年販売店としても人気なので、帰りのお楽しみに
名物「宇和島海鮮丼」2,200円(汁物、漬け物付き)は、ハマチやヒオウギ貝ほか、宇和
海自慢の幸がたっぷり!
きさいや広場のレンタサイクル
道の駅ではレンタサイクルも行っている。クロスバイクやロードバイクのほか、シティバイク(電動・普通)、キッズバイクも完備。利用は「観光情報センター」まで声がけを。
九島大橋(くしまおおはし)
今春に完成した九島大橋により、アクセスが便利に。島の周囲は約12km、自転車で一周して40分ほど。自転車を降りて「遠見場(とんば)」や展望公園まで歩いて上り、絶景を楽しむのもおすすめ。
九島大橋は橋長468m、2車線の車道のみの市道。まるで海の道を走っているよう
鯨大師(くじらだいし)
山道を駆け上がると見えてくる鯨大師。弘法大師が開いたとされる寺で、さまざまな伝説が残り、今なお枯れない「お大師井戸」も。境内から海を見渡せ、山道の疲れも吹き飛びそう。
正式名称は「遍照山願成寺(へんじょうざんがんじょうじ)」。映画では「九島のトメ」の家として登場
石段横の駐車場にて。「この景色を見るためにがんばった!」そんな爽快感を記念の1枚に残そう
木屋旅館
明治44年(1911)、旅籠の面影を残す旅館として創業。2012年にアートエンターテイメント空間として再生され、新しい滞在の形を提案している。カフェスペースは宿泊客以外も利用OK。
本を届けるシーンで登場した歴史ある建物。かつては司馬遼太郎ら文人墨客も訪れた
カフェではオリジナルのブレンドコーヒーや蜜柑ジュースでひと休み。ギャラリーとして、作品展やお土産の販売も