レンタサイクルで気軽に西予卯之町ジオめぐり
↑ クリックすると拡大します ↑
昔まち散策と郷土料理を楽しんだら、しあわせ祈願
歴史ある町並み、海岸線から四国カルストまで、標高差1400メートルが織りなす多彩な風景が魅力の西予市。全域が日本ジオパーク委員会より「四国西予ジオパーク」に認定され、海・山・里のどこを走っても、雄大な自然と変化に富んだサイクリングを楽しめる。
なかでもビギナーさんにおすすめなのが、かつて宇和島藩の在郷町として栄え、幕末の激動の物語を秘める「卯之町の町並み」を中心とした宇和エリア。白壁やうだつ、半蔀(はじとみ)、出格子(でごうし)など伝統的な建物の意匠を眺めたり、史跡をめぐったりしながら、のんびりぷらっと走るポタリングがよく似合うコースだ。散走(さんそう)だけではなく、「宇和先哲(せんてつ)記念館」や「開明(かいめい)学校」などへも立ち寄り、卯之町の歴史を学ぶのもいい。少し足をのばせば、全長109メートルもの廊下の雑巾がけに挑戦できる「宇和米博物館」もある。もちろん、ランチやコーヒーブレイクも風情ある町並みのなかでどうぞ。 ひと息ついたら、ちょっとがんばって明石(めいせきじ)寺へ。緩やかな坂道を上るものの、マイペースで走れば疲れ知らず。境内にある「しあわせ観音像」にお祈りしたら、ゆるりと帰途につこう。
松屋旅館
文化元年(1804)の創業より、卯之町の町並みにたたずむ老舗旅館。この地域に伝わる「ひゅうがめし」や、江戸時代から守り継いでいるぬか床で漬けた「お漬物」の御膳を味わえる。
生卵などが入ったタレに鯛の刺身が漬け込まれ、ごはんにかけていただく「ひゅうがめし御膳」2,160円
多くの文人墨客が訪れた宿。風情ある座敷は宿の品格を伺わせる
卯之町の町並み
白壁や格子窓など、江戸中期から昭和初期にかけて建てられた商家が残る風情ある町並み。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、人々の営みを伝えるジオサイトのひとつ。
随所に幕末の面影を残し、高野長英の隠れ家や二宮敬作住居跡などもある
四国西予ジオパーク
愛媛県初のジオパーク認定を受けた大地の公園。4億年前の縦縞形地層が広がる「須崎海岸」ほか、多様なジオサイトがある。HPからジオマップをダウンロードしてめぐってみよう。
☎ 090-7787-4089(一般社団法人SGS)
ギャラリー&喫茶 池田屋
築約200年、かつて地域を代表した銘酒「玉川」の酒蔵の土間だった部分を活用し、リノベーションした喫茶&ギャラリー。宇和の食材を活かしたランチや季節のおやつ、ドリンクなどが楽しめる。
江戸時代の梁や煉瓦の煙突などが残る
松山市「ビーンズハウス」の自家焙煎豆を使った「オリジナル珈琲(ホット)」400円
明石寺(めいせきじ)
四国八十八ヶ所霊場第43番札所。欽明天皇(539~571)の勅願により建立され、源頼朝をはじめとする多くの武士が帰依した。本堂裏手にある「しあわせ観音像」にも幸せ祈願をしていこう。
地元の人たちからは「あげいしさん」と呼ばれ、親しまれている古刹もジオポイント
身の丈2mほどの「しあわせ観音像」。お賽銭を3枚入れると、3倍の幸せがもたらされるとか